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Healing Essayヒーリング・アーツとともに

ヒーリング・サウンド(第1回)〜音感の定義とは?〜

 私は新しい修法を授かろうとするにあたり、まず斎戒沐浴して心身を清め、ヒーリング・アーツによって全身の粒子的振るえを全開にし、静かに待つ。ある意味で、巫女やシャーマンが、精霊や神に意を問う姿勢に通じるものがあるかもしれない。
 特定の形式に従わない、こうした儀礼なき儀礼にあって、私は必ず妻の美佳が創作した曲をかける。自宅での個人的練修や他者に指導する際にも、妻のヒーリング楽曲がいつもかかっている。実際のところ、これらの曲なしではヒーリング・アーツの様々な修法など、そもそもこの世に存在し得ないのかもしれない。
 妻を通じて現われ出る音楽は、ただ何となく無意識的に聴いても美しく、いやされるが、その真価を味わうためには、――クラシック音楽の専門的なトレーニングを積んだ人や、音への特別繊細な感性を生まれつき備えている人以外は――ヒーリング・サウンドの術(わざ)が必要となる。

 私がここで述べているヒーリング・サウンドとは、誰かが作った曲をただ受け身で聞くというものではなく、音に揺さぶられ、音と一体となって舞い、歌い、あるいは自らも演奏するなど、音楽とともに戯れながら楽しく学び、実践する<いやし>の道だ。音楽という形式をとった<たまふり>だ。「楽しい音」という、音楽本来の姿、人類の根源的欲求と密接に結びついた、ニューワールド(新しき世界)の音楽だ。
 自分に音楽の才能があるかどうかと気にする必要など、一切ない。あなた方1人1人の中で、驚くような音楽の才能が、あなた自身も気づかないままに眠り続けている。あなたは価値ある素晴らしい遺産の継承者なのだ。あなたに必要なのは、財宝の輝きを覆い隠しているスクリーンを取り除くことだけだ。そのためには、ちょっとしたコツ、一般には知られざる心身と意識の特別な使い方をマスターする必要がある。
 誰もが生まれつき備えている音楽の感性を開くために、ヒーリング・サウンドには数多くの修法が備わっている。例えば、今の読者諸氏にはまだちょっと難しいかもしれないが、音楽を聞きながらヒーリング・タッチで耳に凝集・拡散の作用を起こす、という方法がある。これを行なうと、耳の粒子的感覚が拡散するのに伴って、「音感」がたちどころに変化する。
 ところで「音感」とは、一体どのような感覚を指すのだろう? あなたは考えたことがおありだろうか? 「これがそうだ」と、今、直ちにその感覚に自らの意識をチューニングして味わうことができるだろうか?

高木一行のヒーリング・ディスコース『たまふり 第6回 ヒーリング・サウンド』より抜粋

 

 これまで主に、ヒーリング・タッチに関する夫の記述をご紹介してきましたが、今回からしばらく、私の専門である「ヒーリング・サウンド」に焦点があてられた文章を取り扱っていきます。

 上記のディスコースにある、「音感がたちどころに変化するヒーリング・サウンドのメソッド」とは、一体どんなものなのでしょう!?

 基本はヒーリング・タッチなのですが、次回から私自身の体験報告を交えて、ご紹介していきたいと思います。

 どうぞお楽しみに!

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 さて、6月24日(日)の極楽の会 〜ヒーリング・アーツ稽古会 in 広島〜では、ヒーリング・タッチの基礎を徹底的に実践することと合わせ、ヒーリング・サウンドのメソッドもご紹介しつつ、新曲『ファイアワークス 〜花火〜』のスライドショー&生演奏ライブのお披露目もあります!
 このスライドショーは、宮島の水中花火をヒーリング撮影したフォトで構成されており、そこからインスピレーションを受けて創作したのが、『ファイアワークス』という曲です。

https://healing-network.or.jp/events/gokuraku180624/

 

 ヒーリング・フォトグラフの基本である「観の目」を学べるイベントもあります!

https://healing-network.or.jp/events/tanoshi180624/

 箱根で写真撮影をしながら、ヒーリング・フォトグラフ撮影術を学べる楽しいワークショップ!

https://healing-network.or.jp/events/180708tanoshi/

 

 写真:高木美佳 @広島市植物公園