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Healing Essayヒーリング・アーツとともに

ヒーリング・タッチは病とも響き合う

 ヒーリング・タッチを病気に応用することは、もちろん可能だ。病と触れ合うとは、痛みや不快感と共振することにほかならない。しかし多くの人間は、苦痛と触れ合い、共に振るえることを無意識のうちに避け、拒む。
 本書で説くヒーリング・タッチの修法[しゅうほう]を充分会得したと感じたなら、それを小さな、ちょっとした凝りや不調和感へと応用してみるといい。
 要訣を守って行なえば、直ちに心身の感覚が変わる。少しでもいいから、より振るえ、流れるようになってみれば、自分がこれまで随分固まっていたのだと直ちにわかる。面白いもので、ある部分がわずかでも緩み拡がって初めて、それ以前はそこが硬く凝っていたことが認識できる。こうした「認知」が起こるのは、必ず解放の後であって、前ではない。なぜなら、固まるとは神経が圧迫されて感じなくなっている状態を意味するからだ。無意識とは、「感じない」ということだ。感覚神経が遮断されている。だから文字通り感じない。身体にぽっかり空いたブラックホールのように、その部分の感覚が消失し、自らの身体の一部として認識できなくなっている。
 こうした体験と発見を身体の様々な部位で繰り返すうちに、振るえず、流れないことこそ「病」の本質であると、自然に理会されていくだろう。頭でわかるのではなく、体でわかる。頭による認識方法とはまったく異なるモードで、「知ること」が起こる。そういう全身的・直感的な体得・体感を、ヒーリング・アーツでは頭による「理解」に対して「理会」と表現する。
 病とは、凝り固まって流れなくなっていること、停滞だ。それがほどけ、振るえ始めること、則[そく]ヒーリングだ。ヒーリングを巧みに導き、身体内に生命の柔らかな流れを起こせば、病は自然にいえ始めるだろう。
 ただし、ヒーリング・タッチは唯一絶対の万能の法などでは決してないことも、ここに明記しておく。ちょっとした病気への応用程度のことなら誰でもすぐできるようになるだろうが、術[わざ]を深く練らず経験も大して積んでいないような者が、中~重症患者に直ちに対応できると考えるのは愚の骨頂であり、それ以前に相応の鍛練と充分な経験が必要なことは改めて述べるまでもないだろう。とはいえ、適切な医療を受けている者に対して、正しい指導の元で協力的・補助的に行ない、ヒーリングのプロセスをより活性化させることなら、もちろん初心者にもできる。ヒーリング・タッチにより、医師も驚くほどの劇的回復を遂げた実例はたくさんある。

高木一行著『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』より

 

 昨年末、私自身も、ヒーリング・タッチで体調不良が改善しました。

 ある朝起きたら、腰の左右の筋肉が異様に重だるく、ひどい筋肉痛になったかのような状態でした。
 そのうち治るだろうと思ったら、しつこく鈍い痛みが続いて、気分も悪くなってきました。そこで、痛いところにそっと指をあてて、ヒーリング・タッチの要領で「労宮を凝集し、レット・オフ」を繰り返していきました。

 レット・オフの作用を腰の痛いところに共振させると、固まりになっていた筋肉がバラバラっとほどけ、細い筋繊維の感覚が出てくると同時に、お腹の中に息がドーッと入ってきました。
 さらに続けていくと、だんだんと、息が鼻からではなく、足の踵から出入りする感覚が明瞭に出てきたのです。「真人は踵で呼吸する」と、夫がよく言っていましたが、「踵で呼吸する」などという感覚は今まで一度も感じたことがありませんでした。

 しかし、ヒーリング・タッチで腰の筋肉が柔らかくほぐされるほどに、「踵で息をする」生理的実感がハッキリ感じられ、大変驚きました。
「こういうことが本当に起こるんだ!」と、感・動しながら、その日は一日中、腰の筋肉をヒーリング・タッチでケアしていました。

 翌日、腰の痛みはすっかりなくなっていましたが、その後も、下腹と踵との間で息が出入りする爽快感を味わうために、腰へのヒーリング・タッチを行ないました。

 しばらくして、内臓(腹)にも変化が起こってきました。

 夫が収監されてより、ストレスからか胃の調子が悪くなり、午前中はまったく食欲がなく、お昼ごはんを食べると胃がもたれて気分が悪くなり、ひどい時には寝込むことがあったのですが、腰へのヒーリング・タッチにより、腰と対応した腹のブロックもほぐれて、朝から食欲旺盛、3食きちんと食べても胃の調子がよく、正常な食欲が戻ってきた感じがあります。

 これを続けてゆけば、どんどん内臓が活性化し、健康状態もさらに良好になるでしょう。

 私自身は、もともと体がそれほど丈夫ではなく、夫のところで学び始める前は、若いにもかかわらず腰痛、神経痛などの持病がありました。ヒーリング・アーツのおかげでそうした病気は今ではすっかりなくなりましたが、もし、ヒーリング・アーツを知らなかったら、今頃はもっと、ひどい症状が出ていたと思います。

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 健康増進、身体能力の開発に役立つ、ヒーリング・アーツのイベントが各地で開催されます。

<実践!強圧微動術!~ヒーリング・アーツ稽古会~>
レット・オフの作用を、とてもわかりやすく確認することができる「強圧微動術」を取り扱います。

 

<脚部の覚醒> ヒーリング・エスカレーション in 山口>
「脚」に焦点をあてたヒーリング・アーツ体験会です。

 

<熱鍼法実践会 in 広島>
平田内蔵吉が創始した熱鍼法を体験できます。

 

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写真:Healing Photographスライドショー1-17<花精2>より


 

『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』は、<Megami Marche[女神マルシェ]>のウェブサイトでご購入いただけます。