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Healing Essayヒーリング・アーツとともに

ワンフィンガー・ゼン(一指禅)の恩恵

[フォーミュラ1]

 指1本を柔らかにふわりと伸ばす。それをさらに伸ばそうとするコマンドを意識化してレット・オフ。

 外見はほとんど変化しない。が、実践者の目(瞳)を観れば、どれくらいできているか、すぐわかる。
 意識状態の変化は、直ちに目に表われる。レット・オフによって意識が内向し、「瞑想」へとシフトした瞬間、まぶたが柔らかく大きく見開かれ、瞳が静止して、波一つ立たない水面のように目が澄み渡る。
 その時には、心もまたシーン!と静まり返っている。真の「静寂」をこれまでに感じた経験が、あなた方にはおありだろうか? 静寂とは音の不在ではない。複雑精妙な響きが中和し合っているゼロポイントのことだ。

高木一行のヒーリング・ディスコース『ドラゴンズ・ボディ 第1回 ワンフィンガー・ゼン』より

 

 ここ数週間、右手の中指、薬指の第2関節あたりが妙につっぱる感じがし、鈍い痛みが続いていました。
 これが慢性化すると嫌な感じの痛みでした。

 ある日、ベッドの中でふと思い立ち、ヒーリング・アーツの一手、ワンフィンガー・ゼン(一指禅[いっしぜん])を行なってみました。

 指をごく小さな力で、伸ばそうとし、伸ばした形はそのままで、伸ばそうという意図のみをオフにする・・・・(レット・オフ)。

 ごく短時間ですが、実践すると、痛みのある箇所に細やかな震動が起こり気持ちよさで痛みが溶け去り、そのままいつの間にか眠りに落ちていました。

 そして翌朝、しつこく続いていた指の痛みが・・・、なくなっている!!??
 本当に、奇跡のように、痛みが消え去ってしまったのです。
 ヒーリング・アーツはすごい!

 一指禅は、夫(高木一行)が創始したヒーリング・アーツの修法ですが、習った当初の私の印象では、「瞑想法」としての側面が強く、肉体的な指の痛みにも即効性があるとは、思いもよりませんでした!

 この修法は奥が深い。少し習熟すれば、指1本をそっと伸ばしてレット・オフするだけで、直ちに瞑想的意識状態に入れるようになる。
 私は内なる探求の旅路を歩み始めた当初、瞑想のために毎日1時間近く座ることを日課にしていたことがある。時折、何かがうまくいって、静寂に包まれた深遠な内的境地が拓かれた。ごく稀にしか訪れないものだが、それは大いなる祝福のギフトを携えていた。
 それと同質の、ただし過去とは比べ物にならないほど精緻に輝く奥深い世界が、指1本のレット・オフで今は瞬間的に拓かれる。
 指から起こった超微細な波紋が、あっという間に全身に満ち拡がったと思った次の瞬間、それはくるりと(それ自身の内で)向きを転じ、虚数的性質を持つスペースならざるスペースが拓かれ始める。

 

 
 以下、ヒーリング・アーツ・トレーナーによる実践報告です。

報告1

「フォーミュラ1」を実践してみました。
 柔らかに伸ばした指をさらに伸ばそうとするコマンドを意識化してレット・オフと書かれています。
 最初、伸ばそうとしたコマンドをレット・オフすると、伸ばした指そのものも一緒に緩んでしまい、これではあまり効果を感じられませんでした。
 次にレット・オフした際、指の形を変えないよう注意すると指などを固めてしまいがちになりますが、伸ばした指の裡に細かい振動を感じることができました。そのまま振動を感じながら何もしないでいるとその振動が身体内の他の部分にも拡がってきました。ただ身体に強張りが多い時は、拡がりが小さい感じがしました。「手ほどき」を実践し、身体がある程度しなやかになった状態で実践するとより深い感覚が起こるように感じました。
 指によるコマンドの感じやすさや、感じにくさの違い、伸ばそうとするコマンドを身体のどこで意識するかの違いなどによっても起こってくる内的感覚に違いがあり奥深い修法だと感じました。
(東前公幸 ヒーリング・ネットワーク関西)

 

報告2

 最初に軽く伸ばした状態から「さらに伸ばそう」とすると、コマンドが強調されているのが意識しやすく、爪側にピーンと細く硬質な伸筋や腱の感覚と共に意識のラインが張られるのが感じられます。
 レット・オフすると、指先から発するゆるみの波が全身にゆっくり波及すると同時に、目では視界の中心に集まっていた意識がまぶたの際まで均されて広がり均質になり、眼球表面に映っている光景が内側に入っていくような内向の状態があります。
 普段は行なうことがあっても人差し指が中心であったので、あらためて教示されている内容を読んで他の指でも修してみると、薬指や小指のように強調もレット・オフもどちらも反応が鈍い指もありました。
(道上健太郎 ヒーリング・ネットワーク山口/毘沙門会)

 

報告3

「フォーミュラ1」を実践してみました。
 指を伸ばしつつ、伸ばしつつ、オフにしてみる。それだけで、指の中がピンと張る感覚とともに、普段、無意識で無感覚だった内面の波動が感じられるようになりました。
 ただ、指を伸ばしているだけで、手首や肘や肩まで伸ばされる感覚になり、固く閉じていた腕が宇宙に包まれているかのようないやされた感覚になりました。
 インドには腕を天に向かって伸ばしっぱなしにして、寝るときも天に向けたままにして固定したりする修行者がいるそうです。

 私の勝手な想像ですが、もともと古代の神秘思想家たちが瞑想して、腕を天に向けてレット・オフして伸ばしているうちに女神につつまれたかのような至福の感覚が忘れられなくなり、腕を引っ込められなくなってしまったのがきっかけではないでしょうか。それが、理屈がよくわからないまま、受け継がれてしまったのではないか、と。

 私自身、台湾の地熱谷で腕を伸ばして、至福の境地になりましたから。この感覚については、地熱谷まで行って体験していただくほかありませんが。
 ワンフィンガー禅は、聖なる波動を感じやすくなるともいえそうです。
(栁田豐 ヒーリング・ネットワーク東海)

 

報告4

 伸ばそうとするコマンドを意識化してレット・オフすることにより、これまで外側のことに気を取られていたのが、すーっと自分の内的な空間とでもいうべき世界へと向かいはじめ、静寂の中に包まれていき瞑想的状態へと導かれていくのが感じられました。
(帆足茂久 ヒーリング・ネットワーク九州)

 

報告5

 指を伸ばそうとするコマンドを意識し、レット・オフすると全身がフッと緩み、内面が静寂さで満たされることを感じます。
 また、思考も静まり、頭の中が空白状態になることも感じます。
 指だけを伸ばしているはずなのに、指を伸ばそうとするコマンドをレット・オフすると全身がトータルにレット・オフされることから、手が全身と対応しているという事実を改めて感じさせられます。
(渡邊義文 ヒーリング・ネットワーク関西)

 

報告6

 指1本を柔らかに伸ばし、そのコマンドをよく感じてレット・オフすると、初めのうちは何も起こっていないかのような微細な変化しか感じられないのですが、しばらく形を保ったままじっと待っていると、指から起こったヒーリング波紋が腕から肩、そして体幹へとじわーっと流れ、全身が柔らかく透明感に満たされていくのを感じます。
 意識はスーッと内側に収まり、収まることで初めて、身体の外にこんなにも意識が出ていた(はみ出していた)ことに気付かされます。そして、あれこれ考えることが止んでいき、日常から隔絶された静かで寛ぎに満ちた時間がやってきます。
 雑然として色んなことに意識が向き、忙しく日常生活を送っていると、このような瞑想の時間がもたらされることで、心身の落ち着きを取り戻すことができ、本当に有り難いことだと感じています。
(佐々木奈緒子 神奈川樂会/女神会)

 

報告7

 手のいずれかの指を一本伸ばして、伸ばそうとする意図を感じ取り、その意図(コマンド)をあたかも電気のスイッチを切るようにオフにします。するとゆっくりと時間をかけて指先から腕を伝わり、身体の内側(腰腹)へと流れが及んで、腰腹がしっくりとくる感覚がもたらされました。
 このメソッドを実践した後には身体の内側の通りが良くなり、体全体が柔らかくなった感覚が生じました。
 心(マインド)のざわめきが静まり、意識が身体の内に収まった状態は忙しい現代人が忘れかけている身体感覚といえるのかもしれません。
(平川晋一 神奈川樂会)

 

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 ヒーリング・ネットワークの後援イベント、<りんぐリン セカンド・ライブ【 わ 】>が、2月3日に迫ってきました!

 打楽器の演奏は、太鼓やマリンバのように、バチやマレットで叩くものと、カスタネットやタンバリンのように、手や指で叩く楽器とがありますが、手や指を使うものは、やはり酷使すると痛めてしまうことがあります。

 カスタネットやタンバリンの練習により、よく使う右手の薬指と中指が痛くなった時も、<ワンフィンガー・ゼン>でケアしています。

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写真:Healing Photographスライドショー1-19<生命の豊穣>より