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Healing Essayヒーリング・アーツとともに

ヒーリング・タッチはあらゆる藝術の本質[エッセンス]

 ヒーリングとはあらゆる芸術の本質[エッセンス]であり、創造性そのものだ。ヒーリング・タッチに長[た]けた者は、優れた芸術作品と触れ合った時に私たちが感じる生[なま]の感動を、いつでも自在に自らの内面に引き起こすことができるようになる。人が生き甲斐を感じている時には、こうしたヒーリングの感動が自然に起こっている。すなわちヒーリングとは、生き甲斐の感覚、生きているという実感そのものにほかならないのだ。

高木一行著『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』より

「ヒーリング=創造性そのもの」という夫の言葉は、私自身がこのところますます実感していることです。

 新しい音楽を創作している時、完成した時、そして分かち合う時、楽しくて、嬉しくて、内面的な躍動感、生きている感というものが、フツフツとこみ上げてきます。まさにこれが「生き甲斐を感じている」状態です。

 創造しているからヒーリングが起こるのか、ヒーリングが起こるから創造性が溢れてくるのか、どちらが先でも後でもない、タイムラグなしの現象です。

 さて今回は、前回に続いて「手ほどき・第2段階(『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』より)」の実践報告をご紹介します。

 蓮華掌と手ほどき、2つの修法をクロスオーバーしつつ実践するのですが、「2つ(以上)のことを同時に、均等に、意識する」ことを、私たちは「ヒーリング・バランス」と呼んでいます。猿はひとつのことしかできないそうですが、2つのことを同時に意識できるのは、人間の特質で、それをさらに3つ、4つと細かく分割して行けば、秘められた能力がどんどん開発されていきます。

 

報告1

「手ほどき・第2段階」をしばらく集中して実践してみました。最初は片手を振るというコマンドと腰に当てた手を凝集させ、そのコマンドをオフにするという意識を二つに分けるところがやや難度の高さを感じました。しかし片手の凝集と共にもう片方の手の動きがかたくなり、コマンドのオフと共に動きが柔らかくしなやかに変わるという変化は何度行なっても起こることがわかりました。
 これは、『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』に書かれていることではないのですが、観の目に関するディスコースを再読した後に、海中のヒーリング・フォトグラフを観照しつつ、「手ほどき・第2段階」を実践すると、片手を凝集したコマンドをオフにするに伴い、まるで海の波が身体内に流れ込んできたかのごとく、動きがダイナミックで水流の循環するような滑らかなものに変化したことに大変驚きました。レット・オフは器としての身体を整え、エネルギーを受け入れるきっかけとなるように感じました。
(東前公幸 ヒーリング・ネットワーク関西)

 

報告2

「手ほどき・第2段階」に取り組ませていただきました。
 片手を振りながら腰に当てたもう片方の手を凝集させていくと、振っている手を中心として全身が固く絞られていく感覚があり、腕の振り自体も狭く直線的なものへとなっていきました。内面的には、せわしなくシャカシャカと振っているように感じられました。
 そうして腰に当てた手の凝集のコマンドをオフすると、腕の振りを中心に全身が大きくゆったり波打つような動きへとなっていき、身体の皮膚より内側の空間が拡がってそこに意識が入っていくのが感じられました。
 いったん「手ほどき・第1段階」に戻って粒子的な感覚を高めてから「手ほどき・第2段階」を行なうと、凝集時は粒子が集まって固体化していくような感覚があり、コマンド・オフが始まると粒子同士の間が手ほどきを始めた最初よりさらに拡がり、その粒子感覚の間に新たに生じた空間が意識できるようになっていると感じました。
(道上健太郎 ヒーリング・ネットワーク山口/毘沙門会)

 

報告3

 立って片手を振り、蓮華掌を作って腰に当てたもう片方の手の掌芯を凝集し、オフにすると、振っている手や腕全体が満遍なく意識化され、意識も明瞭になってきました。そしてオフによって生じた波紋が脚部、足裏まで及び、全身が統一感を持って滑らかに動くようになりました。緩んでいく感覚は身体の外側には決して漏れ出ず、内側へと緩み広がり、骨にまで浸透していきました。そして身体の活性化や充実感がもたらされました。
 このような身体の状態で就寝したときは熟睡することができますし、疲労が効率的に取り除かれる感覚が生じます。このような疲労感の軽減はヒーリング・アーツの実践が日常生活にもたらす数ある恩恵の一つであると感じています。
(平川晋一 神奈川樂会)

 

報告4

「手ほどき・第2段階」に取り組みました。腰にあてた手を凝集させ、そのコマンドをオフすると、体の内側を通じて動きが溢れてくるように感じられました。「手ほどき・第2段階」により上腕が粒子的感覚に包まれ、解れてきているのが感じられました。「手ほどき・第1段階」と「手ほどき・第2段階」とでは外見的には似ているように思われがちですが、内面的なところではかなり違うことに気がつかされました。
(帆足茂久 ヒーリング・ネットワーク九州)

 

報告5

 手ほどき、かしわ手、指吸い等、ていねいに、粒子感覚に注意を払いながら取り組むほどに身体の裡へと向かう感覚が明瞭になり、動きがゴツゴツと、あるいはギクシャクとしていたものが滑らかな、液体の流れの要素を帯びたものに変わっていくのが実感されました。
 日常に戻って意識を外に向けると、生命の躍動ともいうべきこの大切なたまふり感を、すぐまた忘れてしまいがちになりますが、常に内省的な視点を保つための指標を見失わぬよう心がけて参ります。
(水野幸司 ヒーリング・ネットワーク東海)

 

報告6

「手ほどき・第2段階」に取り組み、あらためてこの修法の奥深さに驚嘆しつつ、実践しています。
 手ほどきを行ないつつ、蓮華掌で凝集→レット・オフすると、思いもよらないところからヒーリングの波紋が湧き起こり、常に新しい動きが湧き起こってきます。そしてそれがまた手を解放することにも繋がり、複雑なハーモニーが織りなされていくのを感じます。
 そして、自分が「このように動こう、ああしよう、こうしよう・・・」そのような思い煩いから解放され、いやしの波に揺さぶられ、舞っている、その事実を発見するのは非常に刺激的であるのと同時に静けさも感じ、また喜びと感謝を覚えます。
 あらためて取り組んでみると、片手もしくは両手同時にレット・オフ、あるいは指を吸うことで陰圧を造り、レット・オフなど・・・様々な要素、方向性をクロスオーバーしていくことで修法のバリエーションが無限に生まれていくことも、ヒーリング・アーツの醍醐味だなァ~と感じ入りました。
(佐々木亮 神奈川樂会)

 

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2017年11月12日、天行院(ヒーリング・ネットワーク道場)にて開催された<クラシック音楽をより深く味わう会>でのライブ演奏動画。ヒーリング・アーツを活かしたカスタネットの演奏です♪

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『実は楽器演奏の基本が詰まっている。教育用カスタネットで遊ぼう!』文/高木リィラ

 

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写真:Healing Photographスライドショー1-10<神の島巡礼 光と風のダンス>より