強圧微動術講習会リポート
ヒーリング・ネットワーク関西 渡邊義文
NPO法人ヒーリング・ネットワーク事務局 編
2017年12月10日、大阪市阿倍野区民センターにおいて、ヒーリング・ネットワーク<極楽の会>主宰による<強圧微動術(きょうあつびどうじゅつ)>の講習会が執り行われ、関西だけでなく、関東や岐阜、大阪、鳥取など、遠方からも参加者が集いました。
強圧微動術とは、肥田春充(肥田式強健術創始者。正中心姿勢を極めることで、真健康の極致へと至った人物。)が病人の快復を助ける術として、創始しました。しかし、肥田春充本人による解説はごくごくシンプルで、その通りに施術しても、思ったほどの効果がなかなか出ないのです(これは強健術にも言えることでしょう)。
創始者の肥田春充自身は、「私の強圧微動術を受くると、極楽の心地となる」と言っています。極楽にいると感じられるほどの気持ちよさが内側からわき起こることで、被術者の自然治癒力が発動し、病気が治るという原理を持つヒーリング法が、<強圧微動術>なのです。
肥田春充の著作(『活力増進 強圧微動術』)には、「肘から軟[やわ]らかな震動を与える」「手から軟らかな震動を起こす」などと書かれています。しかしただ、肘や手を軟らかく動かして震動を起こしただけでは、極楽といえるほどの気持ちよさを被術者に与えることはできません。
講習会の始めに、講師の高木美佳先生より、強圧微動術で使われる特別な震動についてのお話がありました。
普通に手を振って起こる震動は、「横波」、そして強圧微動術でメインに使われるのは「縦波」であって、まずはその違いを理会(理解)する必要があるとのことでした(インターネットで検索すると、縦波と横波の違いが図解でわかりやすく解説されています)。
午前の部では、まず参加者に「縦波」と「横波」の違いを体験していただくために、高木美佳先生が強圧微動術の型を、一人に一つずつ施術されながら解説されていきました。「縦波」を体験した参加者の方々は、「これはすごい!」と驚き、感動され、その心地よさに恍惚とした表情を浮かべていらっしゃいました。
午後の部では参加者の方に型を習得していただくため、二人一組になっていただき、一組ずつ美佳先生が伝授されていきました。
強圧微動術特有の震動である「縦波」を起こすためには、ヒーリング・アーツの基礎中の基礎である「オフ」の概念を体感的に理会することが必要です。そのコツを、美佳先生よりご指導いただきつつ実践していくことで、参加者全員が「縦波」を起こすことができるようになったのです。
「皆さん、修得が早くて驚きました!」と美佳先生がおっしゃるほど、参加者がすぐに強圧微動術の極意を体得され、お互いへの施術において、その効果を実感することができました。
縦波を起こすための「オフ」の使い方とあわせて、相手の身体と「触れ合う」際、「自分が相手に触れる(能動性)」と「相手から触れられる(受動性)」という、双方向の意識がなければ、ヒーリング共振を起こすことができないという、ヒーリング・アーツの奥義についても、強圧微動術の型の実践の中で、理会・修得していきました。
強圧微動術の基礎を参加者全員が習得されたので、午後の休憩後には参加者とサポート役のヒーリング・アーツ・トレーナーが二人一組になり、美佳先生の解説を聴きながら、残りの型を実習していきました。
私も一般参加者の方の施術を受けていると本当に気持ち良く、このままじっとして、眠ってしまいたいと何度も思いました。
最後に質問の時間を設けた後、全員で集合写真を撮りました。
集合写真を撮り終えると自然に拍手が沸き起こり、参加者全員が楽しさに満ち溢れながら講習会を終えることができました。
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以下は、参加者の方々より寄せられたリポートです。
リポート1
本日はありがとうございました。
得るものが多い大変有意義な講習会でした。
参加者のみなさんの意識の高さが、あの会場の気を高めて、そこに居るだけで体が整う集団整体の場に変わっていったように感じます。素晴らしいです。
頂いたCD(※)早速聴いています。
これも良いです。
諸々お礼申し上げます。
追伸です。
腰と腹の中央部から力の出し入れをオンオフにするというのは、私にとって大きな大きな教えでした。やはり、何事も真実は密教でしか伝わらないと感じ入った次第です。
(大阪府 T.M様)
※今回、参加者の方々全員に、高木美佳先生の音楽CD『愛の寺院(アルバム<木花佐久夜姫>収録曲)』が無料頒布されました。
リポート2
「強圧微動術講習会」に参加して
今回、肥田春充が創始した『強圧微動術』の奥義とも言える術(わざ)を高木美佳先生より伝えていただいたのですが、参加して一番驚いたことは、『強圧微動術』の秘伝的部分がすべて私達ヒーリング・ネットワーク会員が普段習い実践をしている<ヒーリング・アーツ>の術から成り立っているという事実でした。具体的には<ヒーリング・タッチ>であり、<凝集-レット・オフ>であり、<手の中心ー労宮>であり、数を挙げるときりがありませんが、<ヒーリング・アーツ>の基礎的メソッドがこんなにも大切なことであったのかと改めて感じ入った次第です。
『強圧微動術』の型は全部で17種類有り、「足」から始まって一つひとつの型を高木美佳先生が各種要訣を解説されながら参加者全員に実践されていきましたが、美佳先生の施術の作用は身体の内側にしっかりと満遍なく浸透していきました。非常に身体の内的バランスが良くなり、まさに不調和の対極に位置するような感覚を感じ取ることができました。講習会の中盤から後半にかけては、参加者同士がお互いに施術し合って全員が『強圧微動術』の要訣を体得され、施術を受けるたびに極楽の気分を味わうこととなりました。施術の際、自分の姿勢が整っているときは相手にも作用が正しく伝わり、少し窮屈な姿勢になってしまうと、相手にもうまく作用が伝わらないなど、いろいろな気付きや今後の課題を観付けることができました。
講習会では術者と被術者がお互いに礼をしてから施術に入り、終わった後もお互いに礼をするというスタイルが終始一貫して行なわれたため、講習会の場が敬いと楽しさのヴァイブレーションで満たされることとなりました。
講習会の後半には高木美佳先生が初心者向けのみならず上級者向けのアドバイスをされたことも有り、講習会終了後の質疑応答の時間には「観の目」の基礎的訓練を皆で実修したり、「龍の蕚(うてな)」の解説があったりと、今後このようなイベントが<ヒーリング・アーツ>の発展的内容へと展開していく兆しを観ることができました。
『強圧微動術』のすべての型の解説、ご指導を賜り、そして参加者全員がお互いに楽しく実修することができたことは本当に充実した得難き体験であったと実感しています。
今後も全国のいろいろな場所にて「太霊道」、「筋骨矯正術」等のテーマで講習会を開催してくださればと思います。
高木美佳先生、関西在住のコア・メンバーの方々、参加者の皆様へこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。(平川晋一 神奈川樂会)
リポート3
昨日開催された強圧微動術の講習会にサポート役として参加させていただきました。
整体や瞑想などを実践されているプロ、セミプロの方が多かったとはいえ、美佳先生のご指導力とヒーリング・アーツの原理により初めての参加者の皆さんが強圧微動術を体得され、お互いに施術しながら「凄い!」「気持ち良いです」「楽しい」と感動されているのを見て、凄いことだと思いました。私は主に写真撮影を行なっていたのですが、途中から術を体得された参加者の方々の施術を受けたり、自分も施術させていただいたりしているうちに、気持ちよく活力が満ちてきてとても素晴らしい体験となりました。ヒーリング・アーツによりお互いをいやし合う場が各地にできると良いのになと思いました。
皆さんに感謝いたします。
(東前公幸 ヒーリング・ネットワーク関西)