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Healing Essayヒーリング・アーツとともに

あらゆることに熟達する鍵とは?

◎レット・オフにより、熟達感覚そのものを直ちに引き起こすことができる。何でもいいからやりながら、少しだけ下手になりなさい。重さ、鈍さ、ぎこちなさを・・・意識的に・・・掛け合わせる。上手になることは難しくても、下手になることなら簡単だろう。そして、その少しだけ下手になろうとしたコマンドをオフにする。すると、下手になることがくるりと反転して熟達と化す。熟達は常にオフと共に生じる。いかなる分野であれ、悟りと呼べるような深い理会・体得は、全心身のトータルなオフ感覚を必ず伴うものだ。

高木一行著『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』より

 例えば楽器演奏において、わざと「下手になる」ようにするには、体や手をこわばらせ、固くします。すると当然ですが、弾きづらくなり、下手になります。

「下手になろうとするコマンド」をオフにすると、「下手」の原因になっていた体のこわばり、固さ、ブロックが解除されるため、まるで全身をがんじがらめにされていたのがサーッとほどけるかのごとく、体がしなやかになり、さらにオフに委ね続けると、普段の自分よりももっと軽々と動けるようになって、自然に演奏にも熟達が起こるのです。

 楽器を弾いている時に「レット・オフ」を起こしてみると、それまで耳だけに響いていた音が、全身にワーッと共鳴するようになって、音そのものと一体化し、音のシャワーで洗い流されるような爽快感に満たされます。

 これは楽器演奏に限らず、ありとあらゆる行為に応用できるものです。

 さて、「1日30分のヒーリング・タッチ」は、ヒーリング・アーツ・トレーナーたちにも大人気の課題で、多くの変容が起こったようです。

 

報告

 一日に30分ほどかけて、ヒーリング・タッチを実践していきました。
 主にみぞおちや腹、腰、胸郭などの体幹部に行ないました。みぞおちなどは特に普段ストレスがで固くなりやすいですが、ヒーリング・タッチを30分程度行なうと、その日一日、疲れが非常に少なく楽に過ごすことができ、その効能に目を瞠りました。
 長時間行なうことで一時的な効果に留まらず、より作用が浸透していると感じられました。
 ヒーリング・タッチで「触れ合い」を意識すると、常にそこに瑞々しいいやしの波が生じているのが実感でき、また掌心(掌の中心)から凝集→拡散の波を起こしていくと意識が内向し、身体が次第に開かれSTM(Spontaneous Tuning Movement:自発調律運動)が起こることもありました。 
 実践前は30分と言う時間が長く思えましたが、実際に行なってみると30分ただじっとしているわけではなく、実践するごとに異なる体験があり、非常に楽しく行なうことができました。
(佐々木亮  神奈川樂会)

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 前回の『ヒーリング・アーツとともに〜ヒーリングの本来の意味とは?〜』で、「ヒーリング」という言葉・概念が怪しい」との理由でクラウドファンディングの審査に落ちたことを書きましたが、その直後に、私がYouTubeにアップしている演奏動画『カスタネット協奏曲 Terra ~テラ~』をご覧になった方が、以下のようなコメントをくださいました。

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Good music heals person’s heart.
You’re a wonderful person.

 ・・・・・

 Google翻訳にかけてみると、以下のような訳が出ました。

「良い音楽は人の心を癒す。
 あなたは素敵な人です」

 純粋に音楽を聴いて「人の心をいやす」と評価してくださったのでしょう。私たちの唱える「ヒーリング」は怪しい、との評価を受けた直後でしたから、真逆の反応に驚くとともに、こんなにありがたいことはありませんでした(審査依頼をしたクラウドファンディングのプロジェクトページには、この『Terra』の動画も組み入れてありました)。

 このコメントをいただいた日は、リィラ音楽教室主催のアフタヌーン・コンサートでした。朝、コメントを読み、強く励まされ、自信をもって、コンサートに臨むことができました。

 

↓カスタネット協奏曲『Terra[テラ]』

 

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写真:Healing Photograph スライドショー6-25『ABD巡礼 リバーロード』より

 

『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』は、<Megami Marche[女神マルシェ]>のウェブサイトでご購入いただけます。