文/高木美佳
2018年9月24日(日)、広島の天行院(ヒーリング・ネットワーク道場)で極樂の会(ヒーリング・アーツ稽古会 in 広島)が開催されました。
神戸、山口、静岡から参加者の方々が集まって、ヒーリング・アーツの基礎であり、奥義でもある「オフ(ゆるむこと)」について、スライド等資料を用いてより深く学び、実践していきましたので、この場で簡単にご報告させていただきます。
第1部 オフの重要性についての講義
今回は、ヒーリング・アーツの中で最も重要視されている「オフ=しないこと」について、その意味と概念、なぜ重要とされているのかを、スライドを観ながら勉強する座学の時間が設けられました。
「ON=すること」に対する「OFF=しないこと」。
私たち現代人は、この「オフ」が苦手です。
時間が空いている時でも、ついつい、スマホをみたり、インターネット、テレビ、ラジオ、本など、常に何かをみる習慣があり、ゆったり何もせずくつろぐことができません。
「オン=すること」に偏った私たちの心と体の使い方をリセットすることで、真の充足、安らぎ、満足、喜びを感じることができます。
常に「ON」に偏った生活を続ければ、ストレスは蓄積し、真に寛ぐことができなくなって、様々な心身の不調を抱えることになります。
こうした「過剰なONによる弊害」や、現代における資本主義社会の基盤となっている「競争原理」とONの関連性についても、スライドの中で解説されました。
その反対の「OFF(オフ)」の位相では、休むこと、ゆるむこと、力を抜くことなどを司る「オフ」が、そもそも能動的にはできないことも解き明かされました。
「力を抜くことは、能動的にできない」・・・・
では、オフ(力を抜くこと)を起こすにはどうしたら良いか?
その具体的方法が、実践編の時間に伝授されました。
第2部 実践編 オフ(力を抜いてリラックスする)を体感する
最初に、「力抜き」ができているかどうかの確認から入りました。
ある方法で、簡単に「腕の力が抜けているかどうか」を確かめることができます。
今回、初参加の方に試してみていただいたところ、「力抜き」ができていないことが判明しました。
実は多くの人が、同じようにできてないのです。
まず、力みっぱなしで凝り固まった体をほぐすところから入りました。
ヒーリング・アーツの繊細なわざを使いこなすためには、相当程度体を柔らかくほぐさないとなりません。
鉄枝(てっし)という金属の器具を使い、全身を柔らかく叩いていきました。鉄枝での打撃による刺激で血流を良くし、ジンジン痺れるような振動感を全身に行き渡らせます。
さらに次に、乾燥させた緑豆を入れた袋に、手を打ち付けることによって、手そのもののブロック(滞り)を強制的にほぐしていきました。手をバーンと上から打ちおろす動作だけでも、完全に力を抜いて行うのは至難の技です。
鉄枝などの道具は中国武術の修行で用いられるもので、かつて夫(高木一行)が主催していた講習会等で、練功用具として使われていました。
こうして「準備」がある程度整ったところで、音楽を活用したヒーリング・メソッド「音による禊祓[みそぎはら]い」のメソッドを行っていきました。
これは、音を活用したある方法で、手そのものを骨からほぐしていくものです。
ここで、手の骨格模型が示されました。
骨格模型をみると、手のひらはひと塊りのものではないことがわかります。骨同士がくっついて固まらず、フレキシブルに動くものと認知するだけでも、掌[てのひら]が相当柔らかくなります。
このようにほぐれた掌を、音楽が鳴っているスピーカーに近づけると、音によって空気が振動し、その振動が手のひらを打つことが、ハッキリとわかります。
ここまで手の感度が上がってくれば、いよいよ、ヒーリング・タッチの基礎である「オフ感覚」を、体で感じる実践に入ることができます!
ここから先は、秘密伝授項目なので、より詳しく知りたい、学びたい方は、ヒーリング・アーツ伝授のイベントにご参加くださいね!
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来年は大阪にて、ヒーリング・アーツの「オフ感覚」により、「インナー・リッチ(内面を豊かにする)」を実現するための講座を開く予定です。