Healing Essayヒーリング・アーツとともに
マインドゼロ地点への降下 〜STM(自発調律運動)で超人に!〜
ヒーリング・ネットワーク!
この言葉を力強く唱える。一団体の名称としてではなく、最も広い意味でのいやしの分かち合いという意味で。
まず、臍の中の奥深くへと指をまっすぐ差し込んでおき、ハミングしつつ、それと共振して振るえている臍を、探していくといい。
もう一方の手で、あちこちこすり、押さえ、撫でるなどしながら、ガイド・アシストしていけば大いに助けとなる。身体とは、元来、手で探り当てるべきものだ。臍は体表面の真ん中だ。
臍を、上から感じていき、下からも感じていき、さらには上と下から同時・均等・鏡像的に感じていく。
最初の段階では、臍はハミングに伴って「へこむ(引っ込んでいく)」。
そのへこんでいく中心が、臍だ。腹全体の中で、そこが一番最初にへこみ始める。つまり、臍とは腹の中心でもある。1つ1つのプロセスを、丁寧に執り行なうことが肝要だ。「いのち」に波紋を、ヒーリング・アーツは、起こすわざであり、そのいのちの取り扱いに粗相があってはならぬのは、改めて申すまでもないことだ。
そういう敬けんな気持ち・態度で(生命に対し敬けんであって、なぜいけない?)、きちんとプロセスに従ってやってみる・・・と、その場所(臍)の意識が、ぽっとあかりがつくみたいに目覚める。そこに、独自の小さな心が宿る。
そうしながら、「ヒーリング・ネットワーク!!」と、確信に満ちて唱えるのだ。
臍が唱えるように。
臍と言葉がシンクロする。これが、いわゆる「言霊[ことだま]」だ。成功すると直ちにわかるが、この言葉は独自のヒーリング作用を発するマントラ(真言)になっている。
いやいやながら、しぶしぶ、疑いに満ちて、口先だけで唱えても無意味だ。が、臍を意識化しながら唱えれば(必ずしも大声を出す必要なし)、たちまち体中すみずみまで、気力が横溢して、ほんわかじんじん「気持ちよく」なってくる。そして、何といっても「楽しい!」だろう。
それが「ヒーリング」だ。
その後、体がすーっと透き通っていく感じがして、くねくねうねうね、自動的に動き始めるかもしれない。STM(Spontaneous Tuning Movement 自律調節運動)という。とても気持ちいい。
それも「ヒーリング」だ。
常に、臍を意識化。初心者は、臍に指を入れっぱなしでもいい。臍で呼吸するように。胎児の時は誰もがやっていたことだ。
ちょっと練修すれば、胎児の時の呼吸感覚が戻ってくる。中国神仙術で「胎息[たいそく]」と呼ばれた呼吸モードだ。
胎児にとって母親は女神そのものであることが、胎息ができるようになれば、直ちに理会できるだろう。圧倒的な女神感覚が、人の臍には秘められている。海の、大地の女神と共振するための鍵が、臍に隠されている。かしわ手を景気良く打ち鳴らし、こうしたもろもろのヒーリング感覚をぱあっと精彩・多彩に弾けさせるといい。
世界へ向けて、景気良く。
そうすれば、本当にそうなる。
世界と自分と、両方同時にポン!と響かせるつもりで、かしわ手を打つのだ。STMの最中にかしわ手を打つのも良い。ただし、動きを一切阻害しないように、軽やかに。
すると、STMがその都度バージョンアップしていく。
高木一行のヒーリング・ディスコース『レインボーズ・エンド パラオ巡礼:2011 第3回 女神のヴァジャイナ』より抜粋
STM(Spontaneous Tuning Movement 自律調節運動)により、裡[うち]から沸き起こる動きに身を任せると、体の不具合、凝り、滞りが調整され、スッキリ、気持ちよく、芯からほぐされます。私自身、1日に何度か、STMに身を委ねます。
この時、「動こう」と思って「オン」で能動的に動くと、頭に重心が上がり、アンバランスな動きになってしまいます。
そこで、「動こう」という意図(コマンド)を強調し、「レット・オフ」することで自ずから起こる動きに委ねることで、重心が腰と腹の中心に落ち、バランスの取れた動きが現われます。
レット・オフした瞬間、姿勢が変化し、腰と腹の中心から起こる全身が統一した動きになり、心身が調律されるのです。
断食や瞑想により、マインド(エゴ)が極限までゼロに近い状態へと移行し、「自分」という感覚がなくなってしまったかのような状態になると、STMはさらに精錬され、太霊道でいうところの「霊動」が自ずから現われてきます。
左の写真は、撮影者、モデルともにマインドゼロ地点まで降りてゆき、瞑想状態でヒーリング撮影されたものです。
普段の私をよく知る夫からは、「違う人になってる」と言われました。
全身のバランス、重心が変わると、別人になる(本来の能力や魅力が最大限に引き出される)ことができるのです。
ヒーリング・アーツは、万人の中に眠る「超人力」を呼び覚まします!
レット・オフについて、詳しくは高木一行著『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』を手にとって実践してみてください!
『奇跡の手 ヒーリング・タッチ』は、<Megami Marche[女神マルシェ]>のウェブサイトでご購入いただけます。
Healing Photograph『奉納帰神舞』 撮影/高木一行 モデル/高木美佳