Healing Essayヒーリング・アーツとともに
ヘルス・プロモーションとしてのライツ・テラピー(熱鍼法)
◎熱鍼刺激を与えると、どういう変化が皮膚に起こるのか? 私の実感によれば、1点が瞬間的に凝縮し、その反動でパッと開く。これを平田内蔵吉はプラスからマイナスへの電位変化と説明している。
◎熱鍼刺激の1点1点から、同心円状に波紋が拡がる。点々とリズミカルに柔らかに熱鍼刺激を連ねていくことで、神経的波紋の複雑な増幅干渉が皮膚面上で生じる。
◎こうした波紋にどれほどのヒーリング効果があるか、それを各自が端的に感じ取るための実験法を、私たちは種々考案しつつある。いろいろなやり方があるが、その一例は以下の通り。
被術者はまず、手、腕を柔らかく動かしてみる。軽く振ったり、波打たせたり、普段自分がやっている通り、好きなように行なえば良い。そして、その際の運動感覚をよく感じ取っておく。
次に、その腕に熱鍼法を受ける。前腕のみに、数列行なえば充分だろう。時間にして30秒~1分程度。
さて、そこで再び前とまったく同じ要領で手、腕を動かす。・・・と、皆たちまち目を丸くする。動きの軽やかさ、柔らかさ、細やかさが、まったく違っている。「まさかこれほどの効果とは思いませんでした!」という言葉を、これまで幾度(いくたび)聴いたことだろう。
腕でも脚でも背中でも、同様の方法で熱鍼法の偉功を直ちに体感・確認できる。
『ヒーリング随感 第7回 熱鍼法』(文/高木一行)より抜粋
最近、毎週広島で開催している<ライツ・テラピー実践会>では、上記の熱鍼法[ねっしんほう]の施術を、参加者の方と交代しながら、実践しています。
「ちょっと膝の具合が・・・」
「肘に痛みが・・・」
「肩が凝って・・・」
・・・といったお悩みに、直ちに応えることができる優れもの!
それがライツ・テラピー(=熱鍼法)なのです。
広島は地方都市ということもあり、高齢者の割合が若い人に比べて多いので、需要はたくさんあります。
私自身も、やがては高齢者になってゆく一人として、今からヒーリング・アーツを活用して、自らの「ヘルス・プロモーション※」を実践してゆく年頃になってきています。
※ヘルス・プロモーションとは、WHO(世界保健機関)が1986年のオタワ憲章において提唱した新しい健康観に基づく21世紀の健康戦略で、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義されています。「すべての人びとがあらゆる生活舞台-労働・学習・余暇そして愛の場-で健康を享受することのできる公正な社会の創造」を健康づくり戦略の目標としています。
金融庁は、老後資金2千万円が必要との発表をしたという噂を聞きました。要するに、老後は年金をアテにせず、自分で生活資金を用意しなさい、ということでしょう。
そんな暗雲立ち込める日本で、これからどんどん歳を重ね、いずれ高齢者として生きてゆかなければならない私たちにとって、「自らの健康に責任を持つ=ヘルス・プロモーション」ほど、大事なことはないのではないでしょうか。いつ、体の不調で倒れても、自分自身や家族で安全に、お金をかけずケアできる態勢を整えることは、シニア世代だけでなく、若い人々にとっても、大きな課題だと思います。
ライツ・テラピーを始めとするヒーリング・アーツのメソッド群は、そんな不安な未来に明るい光を投げかけてくれるものと信じております!
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7月は広島にて、平日の<ライツ・テラピー実践会>に加え、21日(日)には、<ライツ・テラピー体験会>を開催予定です!
体験会は男性もご参加いただけるので、ぜひ一度体験してみてください♪