文・写真/佐々木奈緒子
新型コロナウイルス感染症の影響により、日本で緊急事態宣言が発令されてから1ヶ月以上経ちました。
世界中の人たちが行動変容を強いられ、様々なことが変わりました。
外出を自粛し、経済活動を抑えざるを得なくなった世界では、大気汚染が劇的に改善したり、運河がきれいになって生き物が戻ってきたり、様々な場所で珍しい野生動物がみられるようになったりしています。
新型コロナウイルスの登場で地球に起こった変化を目の当たりにして、人間が地球に及ぼしている影響についてこれまで以上に考えるようになりました。
今回のことで、同じように地球の自然について思いを馳せた人たちも少なくないのではないかと思っています。
小さなことからでも地球環境に配慮した生活を始める人が増えていくことを心から願っています。
我が家では、少し前から食器洗いにスポンジを使うのを止めました。
食器洗い用スポンジのほとんどがプラスチックでできており、繊維状のプラスチックが下水に流れてマイクロプラスチックになってしまうことを知ったためです。
今使っている「びわこふきん」は、綿100%で落綿が使われており、柔らかくて洗いやすく、とても気に入っています。
網目が荒くて乾きやすく衛生的に使え、酷い油汚れでない限りお湯だけで汚れが取れてしまう優れものです。
元々洗剤をあまり使わないようにして食器を洗っていましたが、さらに使用量が減りました。
びわこふきんは、滋賀県琵琶湖の汚染の原因が洗剤に含まれるリンだったため、地域住民がリンを含む洗剤を追放する運動を起こし、そのときに洗剤を使わずに食器が洗える布巾として開発されたものだそうです。
環境汚染改善のために作られた想いのこもった布巾。
これからも長く使っていきたいと思います。