文・写真/佐々木奈緒子
2020年6月8日、横浜市内の舞岡公園にて紫陽花を撮影しました。
その近くにある貸し農園で畑を借りており自転車で時々通っている私は、走りやすい舗装路の来た道を戻るのではなく、あえて砂利道の公園の中を通って帰ることをよく選びます。
木々が木陰を生み出すので強い日差しが遮られて涼しく、森の中を散歩しているような気持ちになれるのでお気に入りです。
畑からの帰り道、水色から紫にかけて淡いグラデーションを帯びた最盛期の紫陽花が目に入り、吸い寄せられるようにしてカメラに収めました。
その時の紫陽花の写真を、音楽家として活動されている高木リィラ(当NPO理事長の高木美佳)先生の楽曲『夏至 第一楽章』とクロスオーバーさせていただき、スライドショー作品に仕上げましたのでご紹介させていただきます。
※YouTubeで画質を「1080p」に設定していただくと、高画質でご覧いただけます。是非大きい画面でご覧ください。
高木リィラ先生の『夏至』という楽曲は私の大好きな曲の1つで、スライドショーを制作しながら『夏至』を使わせていただけたらぴったりだと思い、希望が叶って大変嬉しく思っています。
撮影をしつつ紫陽花をよく観ると、1つの紫陽花の中でもいろんな形があることに気付きました。
以前は、紫陽花を撮ると面白みに欠ける写真になりがちで被写体としては少し苦手に感じていたのですが、その原因はたくさんの小さな花が集まった一輪の紫陽花の花をひと塊りに捉えていたからだったのではと思い至りました。
小さな花(紫陽花の花びらのようにみえるのは正確には「がく」ですが)の1つ1つに意識が向いたことで、それぞれの紫陽花のユニークさが感じられるようになった気がします。