NPO法人 ヒーリング・ネットワーク

ミツバチがやって来た!

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文・写真/高木美佳

 昨年11月、わが家の玄関に飾ってあるウインターコスモスに、毎日ミツバチがやってきていました。こんな風景が、ここ最近めっきり減ってしまい・・・。

 花の茎にアブラムシがついていましたが、殺虫剤、農薬は使わないようにしました。それでも、花は元気に育っています(1月6日現在)。

 ミツバチの大量死をもたらしたといわれる農薬をご存知でしょうか? ネオニコチノイド系の農薬で、EUではすでに一部あるいは全面規制の状態とのことです。アメリカなどでも訴訟を起こされていたとのことです。

ハチの大量死、赤とんぼの激減の原因のひとつといわれているネオニコチノイド系農薬。タバコに含まれるニコチンに似た成分(ネオニコチノイド*)をベースとする殺虫剤です。1990年代に登場し、現在世界で一番使われている殺虫剤といわれています。環境への影響だけでなく、神経発達障害との関連など人への影響も明らかになりつつあります。海外では規制強化の動きが見られますが、日本ではむしろ緩和の方向に向かっており、近年、環境保護団体や研究者などから規制強化や適正な影響評価を求める声があがっています。

 

 世界では規制される方向にある中、日本では食品残留基準を緩和、しかもほうれん草では往来の13倍(40ppm)に引き上げられたという記事もありました。日本ではホームセンターなどでも普通に売られています。

 

ミツバチが異常な形で消えたり、減少したことが、大きな問題として取り上げられたことを耳にした方も多いと思います。
ことの始まりは1990年代。ヨーロッパ諸国で、ミツバチの大量死や数の減少が報告されるようになりました。

ミツバチ被害
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その中でも、巣には蜜や蛹や女王蜂が残されているのに、働きバチがいなくなってしまう現象は「蜂群崩壊症候群」とよばれ、現在では米国・カナダ、中南米、インド、中国、そして日本などにも広がっています。
なぜ、働きバチが巣から消えたのか?そのミステリーの謎については、当初、いろんな説がありましたが、近年では「ネオニコチノイド系農薬の多用が主たる原因である」との認識に固まりつつあります。

 

 このような情報を知ると、スーパーに売られているほうれん草を買うのをためらってしまいます。

 毎日食べている野菜が、どのように作られているか、人間への影響だけでなく、自然の生き物たちへの影響を考えると、できるだけ危険な農薬が使われてないものを選びたいと思うようになりました。

 韓国ではすでに、ほとんどの小中高校給食が無償、かつ有機栽培の食材になっているそうです!!
 日本も遅れを取らないようにがんばらないと!!!

 

 

 ミツバチと共存できる地球に暮らしたいものです。

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 今月は広島にて、<ヒーリング・アーツ交流会>があります!